一伸建設 サイト管理者ブログ

写真好きなサイト管理人が不定期に、現場の写真や工事施工例、
また折々の御所市や葛城市の風景の写真などを載せています。

<< March 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< Aランク業者とBランク業者による混合入札の試行について | TOP | クリーム水羊羹わらびもち! >>

2013.05.29 Wednesday

再掲載_平成26・27年度 奈良県土木部格付け基準についての考察

0
     
    奈良県土木部公共工事契約課さんのページにて
    5月31日にかしはら万葉ホールで開催される

    平成25年度 入札契約制度等説明会
    の資料が発表されましたので、
    以前に当ブログで書かせていただいた記事を再掲載させていただきます。

    5月31日の説明会で発表される
    「平成26・27年度の格付け基準」の内容については、
    平成23年6月の奈良県さんの説明会で発表表された
    「新発注基準・新格付け基準(案)」の通りです。

    A1・A等級(舗装A等級含む)の1級土木技術者の増員等が記載されています。


    この格付け基準改正にあたり
    奈良県土木部さんでは

    県では、今回の格付け基準等を改正するにあたり、

     ・「技術と経営に優れた企業の育成」の観点から、技術力向上に意欲のある
      企業の育成を図る
     ・いびつな状態となっている「受注機会」の改善を図るため、発注金額区分の
      是正を図る

     を基本方針として、以下のとおり改正を行うこととしました。

    と述べられています。

    が、、、
    当社では以前からこのブログで書かせていただいている通り、

    これはどちらかというと「育成」というよりも、
    現状ですでに技術者が多く経営規模が大きい事業者を
    残していこう。という「選別」の意味合いのほうが
    強いのではないか?と考えています。

    また、すでに今年度(平成24年度)から
    実施されることが決まってしまっている新発注基準についても
    いびつな状態となっている「A等級の受注機会」の改善を
    図る為に発注金額区分の是正を図る
    とのことですが・・・

    3000万円〜5000万円台の工事を
    A等級単独の枠として設けただけで・・・・

    結局は、
    土木部さんがA1等級を設けたことによっていびつになった
    (A等級の受注機会が減少した)しわ寄せを
    B等級以下の零細業者に押しつけただけのこと。と考えています。

    本来、A1・A等級の受注機会の是正を図るだけならば、
    5000万円以上のA1・A等級の発注金額の枠の中で、
    A1とA級の住み分けを図れば事足りるではないですか・・・。

    にもかかわらず、
    土木工事A等級の発注金額を3000万円〜に引き下げ、
    それに合わせるように土木工事B等級以下の発注金額も引き下げる。

    これでは、
    本課の工事を施工するA等級以上を生き残らす為に
    出先の土木事務所管内でセコセコ仕事をしているB等級以下を
    排除しようとしてるようにしか思えません=3

     
     

    舗装工事A等級の格付け変更内容については
    「業者排除」の最たるものではないですか?

    格付け基準表の通りに格付け変更が実施された場合、
    「技術力の向上や業者育成」どころではないでしょう(−−;?
    舗装工事の格付け自体が崩壊してしまいますよ??


    舗装工事A等級については
    現在、土木工事B等級と同じ格付け基準(1級1名以上)
    となっていますが、改正後には
    これがイキナリ1級5名以上となります。

    そして舗装工事B等級については
    ほぼ現行のままの2名以上(2級1名以上)となります。

    平成26・27年度土木一式・舗装工事格付け比較表
    ↑土木一式工事と舗装工事の格付けを比較する表を作成してみました。

    ということはですよ???
    舗装工事業者は・・・・
    舗装工事業者のままではA等級になれないということです!!

    舗装工事B等級の事業者が
    舗装工事A等級になるためには、
    その過程でまず、
    1級土木技術者を二名雇用し土木工事B等級になり、
    その後に1級土木技術者を5名に増員し土木工事A等級とならなければ
    舗装のA等級にはなれない!!!!!!!!!!!!

    つまりは。。。

    「舗装工事A等級の業者は

    土木工事A等級であり、

    かつ1級又は2級舗装施工管理技術者を

    雇用している会社であること。」


    と言うことになってしまいます。。。。


    これは驚愕の舗装工事の格付けです。


    なんで、舗装屋が舗装屋のA等級になるために、

    わざわざ土木のB級を経て、更には土木A等級と同等の

    1級土木技術者5名雇用という遠回りをせねばならんのですか??


    「いびつ」と言うならば、
    この新しい舗装工事の格付け基準のほうが
    断然「いびつ度」高いんじゃないんですか(−−;?


    これでは舗装業者の「育成」なんてありえないでしょう?

    「うちは舗装屋やから舗装のA級目指すぜ!」と言う舗装業者は
    確実にいなくなりますよ。。。。

    だって舗装のA級になるためには
    土木A級にならなくてはならないんですから。

    それだったら最初から土木のA級目指すでしょ?

    そして
    「土木A級になったし、舗装の技術者雇用して
    舗装もA級にするかぁ♪」
    と考えるのが自然な流れです。


    そりゃあ、理論的には舗装のB等級から
    一気に1級土木技術者を5人雇用すれば舗装A級に
    なれるのかもしれませんが??

    発注金額の大きい土木工事業ですら、
    C級(2級2名)→B級(1級2名)→A級(1級5名)と段階的に
    引き上げられているのに

    発注金額の小さい舗装工事業で
    舗装B級(2級1名)→A級(1級5名)って、
    これはあまりにも
    無茶苦茶な技術者増員なのではありませんか(−−;?


    よ〜く考えてみてください。

    仮に土木C級・舗装B級の事業者が、
    特定建設業の許可を得て、1級土木技術者を5人雇用出来て
    イキナリ舗装A級になれたとします。

    でも、
    1級を5人雇用しても土木のランクはB級にしかなれません。

    本来、土木B級になる為には1級2名でいいはずなのに、
    舗装A級になりたい舗装屋さんは、その為だけに1級土木技術者を5名も
    雇用し土木B級にならなくてはならないのです。

    しかもです!

    ここすごい重要ですが・・・・

    仮に1級技術者を5名雇用したとしても・・・・・

    舗装工事A等級は100%総合評価落札方式が実施されています

    から、雇用した1級技術者が舗装工事の実績を持っていなければ

    (実績加点が見込めなければ)

    舗装工事A等級になったところで受注出来る見込みはありません!



    この舗装工事A等級の新格付け基準!

    これは「いびつ」ではないのでしょうか?

    これで「舗装業者」の

    育成が出来るのでしょうか??



    確かに、
    今現在の奈良県内の舗装工事A等級の業者には
    土木工事A等級の業者さんが多いです。

    土木工事が減少した為に、
    副業的に舗装の入札に進出しておられる
    土木屋さんが多いですから。

    とはいえ、

    だからといって舗装業者の育成を鑑みず、

    「舗装A等級は副業で舗装やってる土木A等級の

     業者に任せとけば十分だろう?」と

    思えてしまうような格付け基準でいいのでしょうか?


    県土木部さんには
    何の為に「舗装」という許可業種があり
    「舗装」という格付けがあるのか今一度しっかりと
    考えていただきたいものです。


    ちなみに、
    舗装工事の発注基準から考えてみても
    今回の格付け基準改正は完全なオーバースペックです。


    舗装工事の発注基準は
    1000万円以上はA等級で県内一括の総合評価落札方式。
    1000万円未満300万円以上は土木事務所管内B級での
    指名競争入札。

    舗装工事A等級といえども、

    実質、監理技術者が必要となるような工事は極まれで、

    ほとんどは1000万円台の仕事だというのに・・・

    1級技術者(監理技術者)5名も必要ないのではありませんか?



    1000万円以上(A級)か未満(B級)かでこの格付けの差
    (1級土木5人と2級土木1人)はなんなんでしょう(苦笑)。

    この激変措置は本当に必要なのでしょうか?

    1000万円台の舗装工事を
    年に数本落札できるかどうか?。。。
    という現状の舗装工事A等級に1級土木技術者5名は、
    人件費・技術力、どちらの面から考えても
    完全なオーバースペックではないですか?

    また、
    今現在舗装工事A等級の発注基準は1000万円以上です。

    しかしながら、今年度の発注基準では
    土木工事A等級は3000万円以上!
    土木工事B等級は1500万円〜3000万円!!
    土木工事C等級は500万円〜1500万円です!!!

    土木工事C等級で

    1500万円弱の土木工事の入札に参加する為に

    1級土木施工管理技士が不要であるのに、

    土木工事B等級で

    3000万円弱の土木工事の入札に参加する為に

    1級土木施工管理技士が1名で足りるのに、

    なぜ1000万円強の舗装工事の入札に参加する為に

    1級土木施工管理技士が5人も必要となってくるのでしょうか?


    これは完全なオーバースペックではありませんか?


    もしも、

    「舗装工事は1000万円以上がA等級で、
    仮に1億円の舗装工事でもA等級で落札できてしまう」

    とお考えならば、

    舗装工事でも発注金額3000万円以上にA1等級を

    設けられればいいと思います。

    なにも舗装工事A等級=土木工事A等級と
    ならなければならない必要性はないのではありませんか?


    舗装工事の発注金額3000万円以上は
    舗装工事A1等級で1級土木技術者5名以上として
    発注を行えばいいのではないでしょうか?
    1級技術者が5人居れば、
    それくらいの発注金額で仕事が丁度良いのではないでしょうか?


    技術者の人数にテコ入れを行うならば、

    発注金額のほうでも技術者に見合った発注基準を設けるべきです。


    それが可能でないならば、
    そもそも舗装・土木・建築は区別されていて別の
    許可業種なのですから、
    舗装の格付けを無理に土木・建築と合わせる必要は
    無いと思いますよ???

    造園は単独の発注基準があるじゃないですか?

    奈良県土木部 平成24・25年度の造園格付け基準

    舗装も舗装単独で格付けすればいいじゃないですか?

    舗装も造園と同じように専門業種なのに、
    なぜいつも舗装は土木一式と同列の扱いを受けるのでしょう?


    舗装の格付基準なのだから

    舗装工事だけを視野に入れて格付けすればいいじゃないですか?



    業者の育成や技術力の向上を掲げられるならば

    舗装業者が「舗装業者」として成長していける格付けであるべきです。

    公平・公正な入札と言うのはそういうものではないでしょうか?



    舗装工事A等級に

    「土木工事A等級であり、かつ1級又は2級舗装施工管理技術者を

     雇用している企業であること」

    という「いびつ極まりない」基準を採り入れる必要は皆無です。



    そんなに土木A1・A等級の業者さんの為に
    仕事を固めなくてもいいじゃないですか(笑)

    それとも、
    そうしなければいけない理由でもあるのでしょうか?

    ▲top