一伸建設 サイト管理者ブログ


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2018.01.25 Thursday

平成29年度「奈良県県土マネジメント部入札契約制度等説明会」について

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    毎年、5月に開催され、

    新年度の発注基準改正や総合評価落札方式についての改正が発表される

    奈良県県土マネジメント部さんの「入札契約制度等説明会」。

     

    平成29年度も

    5月30日に橿原万葉ホールで開催されました。

     

    細は奈良県県土マネジメント部技術管理課さんのページをご覧ください。

     

    おおまかな改正点を列記しますと、

    ・土木一式A等級の単独発注枠新設(5000万円以上8000万円未満)

    ・ICT推進のための総合評価落札方式の試行開始

    ・新規参入企業等の受注機会の拡大と担い手育成・確保の為の

     総合評価落札方式におけるチャレンジ型の対象範囲拡大と

     それに伴う「工事受注量による減点」の廃止。

    などが発表されました。

     

    例年は、

    説明会直後に当ブログで

    説明会で発表された内容について

    意見を書かせていただいているのですが、

    今年度(平成29年度)については、

     

    事前に書かせていただいた4月のブログ

    奈良県・奈良県建設業協会意見交換会について(再掲載)で、

    ・5000万円以上でA等級単独発注枠創設希望

    ・3000万円〜5000万円まではB等級に返還希望

    ・工事受注量による減点廃止は基本的に反対等、

    ある程度の意見はすでに書かせていただいておりましたし、

     

    実際に5月の奈良県さんの「入札契約制度等説明会」で

     

    ・設計金額5000万以上8000万円未満での

        土木一式A等級の単独発注枠新設。

     

    ・総合評価落札方式におけるチャレンジ型の増加と

      「工事受注量による減点の廃止」。

     

    上記2点の改正が発表されましたので、

    この1年間は土木一式B等級で入札に参加させていただきながら

    上記2点の改正が土木一式A等級と土木一式B等級に与える影響が

    どの様なものになるのかを注視させていただいておりました。

     

    土木一式A等級の単独発注枠創設は、

    土木一式A等級の事業者さんにとっても

    われわれB等級の事業者にとっても、

    ここ数年間の懸案事項・希望事項であったので

    この改正は大変有意義なものになっていると思います。

     

    この改正でA等級の事業さんは、

    実力次第では8000万円以上1.5億未満の工事で

    A1等級さんとの混合入札枠に参加し、

    5000万円以上8000万円未満ではA等級単独枠に参加。

    3000万以上5000万円未満ではB等級との

    混合入札にも参加出来る状態となりました。

     

    他土木事務所さんでの落札状況までは

    詳細に把握していませんが、高田土木事務所管内の

    土木一式A等級さんの落札状況を鑑みれば

    いい感じでA等級さんの仕事を確保出来ているのではないかと思います。

     

    ただ、B等級の立場から鑑みると、、、

    工事受注量による減点が廃止された分、

    3000万円以上5000万円以下の

    A等級B等級混在枠の総合評価落札方式で

    ISOの取得や新人の若手技術者の雇用が難しいB等級事業者が

    A等級の事業者さんに打ち勝つのはなかなか厳しいものがあるのかな。

    と思います。

     

    ここはやはり、

    3000万円以上5000万円以下の設計金額の工事を

    A等級B等級混在での入札を続けられるならば、

    すでに工事を受注されているA等級の事業さんからは

    工事受注量による減点をしていただけたならば、

    B等級の事業者としては非常にありがたいかなと思います。

     

    若しくは、

    5000万円以上8000万円未満の枠で

    A等級さんの発注が確保されている状況であれば、

    3000万円以上5000万円未満の枠は

    B等級に返していただければ、と思います。

    B等級だって1級技術者(監理技術者)2名雇用していますので、

    やっぱり、5000万円くらいまでの工事は

    受注させていただきたいです。

     

    現在、

    B等級単独発注枠は2000万円以上3000万円未満の

    工事のみとなっています。

    1500万円以上2000万円未満の工事は

    B等級とC等級の混合入札となっています。

    しかしながら、B等級とC等級の混合入札となると、

    高田土木管内では参加業者数は約40社!!!

     

    B等級事業者のは工事受注量の確保は

    相当に難しくなってきています。

     

    A等級の単独枠確保で

    発注基準のバランスは相当に良くなっていると思いますが、

    B等級は厳しい状態が続いています。

     

    やはり、、、

    3000万円以上5000万円未満の枠は

    B等級の単独発注枠に戻していただけないものでしょうかねぇ?

     

     

     

     

     

    当ブログの発注基準・格付け基準等に関する過去記事

    奈良県・奈良県建設業協会意見交換会について(再掲載)(2017,4,17)

    奈良県・奈良県建設業協会意見交換会について(2017,02,05)

    平成28年度「入札契約制度等」説明会の資料が公開されました。(2016,5,25)

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    再掲載_平成26・27年度 奈良県土木部格付け基準についての考察(2013,5,29)

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    平成24・25年度 格付け基準の「総評定点算定基準」の改正について(2012,5,22)

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    平成24・25年度格付け基準並びに発注基準公表(2011,7,30)

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    平成24・25年度格付け基準改正について(2011,7,1)

    奈良県の入札制度の概要及び建設業法等講習会(2011,6,12)

     

    平成23年度 奈良県舗装工事A等級落札者決定基準に物申す。(2011,6,8)

    「奈良県の入札制度の概要及び建設業法等講習会」(平成23年6月10日開催)の「資料」(2011,6,7)

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    平成22年度 奈良県土木部 総合評価落札方式 舗装工事用落札者決定基準への考察(2010,6,16)

    総合評価説明会(2009,12,14)


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