2012.12.20 Thursday
どうなる1級土木施工管技術者検定。今年は何人合格するでしょう?
ちょっと古い記事を掲載しますが、
年が明けたら1級土木施工管理技術検定の合格発表も
ありますので、こういう記事の掲載もいいのではないでしょうか?
資格取得者が急減/1級土木施工管理技術者/
高齢化不可避、インフラ更新に影響も
(建設工業新聞平成24年1月25日)
土木工事の施工管理を担う「1級土木施工管理技術者」の
資格取得者が急減している。
特にここ5年ほどの間に目立ってきた傾向で、
試験実施機関の全国建設研修センターが発表する
実地試験合格者数は11年度、ピーク時の約7分の1に
落ち込んだ。
このままでは資格保有者の高齢化が避けられず、
今後急増するインフラの更新工事に対応できなくなる
可能性があると関係者は懸念している。
1級土木施工管理技術者は、
河川、道路などの土木工事で主任技術者や監理技術者
として施工計画を作成し、現場の工程管理や安全管理など
を担うことが建設業法で規定されている。
全国建設研修センターによると、
11年度の実地試験は、
受験者が2万6617人で合格者は5544人。
受験者数と合格者数のピークは
1989年度の約4万9000人と約3万8000人で、
これに比べると受験者数はほぼ半減、
合格者数は7分の1にまで減ったことになる。
実地試験の受験者数は00〜03年度は
4万〜5万人台で推移していたが、
04〜10年度は3万人台に減少。
11年度はついに3万人を割り込んだ。
合格者数は、00〜03年度は
2万人台後半を維持していたが、
04〜07年度に1万人台に落ち、
08年度9743人と1万人を割り込んだ。
その後も09年度6544人、
10年度5720人と減少が続いている。
同じ建設業法に基づく1級施工管理技術者でも、
建築や電気の分野ではこれほど大きく合格者数が
減っておらず、土木の急減ぶりが際立つ形だ。
11年度は東日本大震災の発生時期と受験申請用紙の
配布時期が重なり、東北で被災した人が受験できなかった
ことがあるが、国交省は、国内の公共事業が減り続けている中で、
新たに土木業界に入ってくる若者も年々減少していることや、
若手の理工系離れ、建設業界の労働環境の厳しさなどが
背景にあるとみる。
同省によると、1級土木施工管理技術者の資格保有者には
60歳前後の人が多く、今後、現役の資格保有者が激減する
可能性がある。
一方で、高度経済成長期に大量に造られた道路などの
土木インフラはこれからが更新需要のピーク。
施工管理を担う技術者が足りずにインフラの円滑な更新が
できないといった事態にもなりかねない。
今後、予算確保に加え技術者をどうするかも
大きな課題になりそうだ。
実際に、
自分の周りでも、若手(20代後半〜30代前半)の
1級土木施工管理技術者というのは非常に少ないと思います。
若手の建設工事従事者が少ない上に、
建設工事従事者は「勉強が苦手」という人も少なくない現実。
合格率はなかなか上がっていかないでしょうねぇ。。。
そんな中、
奈良県では平成26年度から
1級土木施工管理技術者の雇用人数の規定が
土木工事A1等級は10名以上
土木工事A等級と舗装工事A等級は5名以上
土木工事B等級が2名以上と
大幅増員される予定となっておりますが。。。。
果たして、
この技術者数の規定はいつまで維持出来るのでしょうか?
今や60〜70才代の現場代理人や現場監督は当たり前!
現場へ行ったら監督クラスは年寄りばっかり!!
なぁんて時代もそう遠くはないかもしれませんね(^^;