2016.05.25 Wednesday
平成28年度「入札契約制度等」説明会の資料が公開されました。
平成28年5月31日に橿原万葉ホールで開催される
奈良県県土マネジメント部さんの平成28年度入札契約制度等に関する説明会の
資料が技術管理課さんのページで公開されました。
http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=43741
また、建設業・契約管理課さんのページにて
平成28年度の発注基準表も公開されています。
http://www.pref.nara.jp/secure/102799/H28_kouji_hattyuukijyun.pdf
発注基準の改正の大きな部分としては、
土木工事A等級の受注機会の確保を目的として
土木工事A1グループとA等級の発注基準に関しての改正がなされています。
また、総合評価落札方式の改正については、
「女性チャレンジ評価型」の試行導入や
「企業チャレンジ評価型」の改正(技術提案数2提案から1提案への削減)、
「専任補助制度」の改正、「表彰」の配点見直し等が行われるようです。
全体的に見て土木工事A1グループ、A等級の事業者さん以外には
比較的関わりの少ない改正となっていまが、、、
今年も女性技術者や若手技術者の育成を目的とした改正が行われており、
発注者側にとっても土木建設業界の技術者不足への対応が必須という現状が
伺えますね(^^;
ちなみに、
自分が個人的に興味を持ったのは、
新規参入企業などの過去実績の少ない企業に対して
受注機会拡大を図るために行われるという
「企業チャレンジ評価型」の技術提案数2提案から1提案への削減についてです。
というのも、以前にも書かせていただいたのですが、、、
自分は個人的には「技術提案数の削減」については疑問符を持っているからです。
「技術力と品質に優れた企業の受注機会」
が掲げられた総合評価落札方式において技術力と品質を量る技術提案数を
2提案から1提案に削減するというのは相当矛盾しているように思います。
提案数が3つも4つもあるっていうんだったら
2つくらいにして欲しいですけども。
2つから1つはどうなんでしょう?
企業の差なんて付きませんよね(^^;?
確かに、
技術提案を2提案作り実施するというのは
我われ事業者にとっても大きな負担ではありますが、、、
技術力を評価し差をつける為には仕方ないのかなと思っています。
技術提案数が2提案から1提案に削減されれば結果として、
同点によるくじ引きが増加するだけで事業者にとってもあまり楽しくない結果に
なりそうな気がしています(^^;
一生懸命技術提案を書いて、結果、
同点でくじ引きで外れるって、事業者として一番やりきれないパターンです(笑)。
当社も何度か経験がありますが、、、
そうなるとぶっちゃけ、、、、
「どうせくじ引きやったら最初からくじ引きだけでええやん?」と
思ってしまいます。何のための技術提案やね〜〜〜ん?!?!(苦笑)。
新規参入企業や過去実績の少ない企業の受注機会拡大を図るならば、
まずは「企業チャレンジ評価型」のISO加点を無くすべきでしょう?
だって新規参入企業はISOなんて持ってないんですから??
技術提案数を2提案から1提案に減らしても
ISO加点を無くさなければ結局、、、
ISOを持っている古参企業がくじ引きで落札するだけだと思いますけどね。
「企業チャレンジ評価型」は育成型での実施ですから、
土木工事A等級とB等級が混在しての総合評価落札方式となっています。
B等級事業者はISOなんて持っていない事業者がほとんどです。
技術提案数を減らしてISO加点を無くさないとなると、、、
奈良県さんの思惑とは真逆に
A等級の古参企業さんに落札が偏ってしまう結果になるかもしれませんね。
あ!!
M1グランプリではないですが、
新規参入企業や過去実績の少ない企業の受注機会の拡大を図ると言うのであれば。。。
特定建設業許可を取得して10年(5年)以内の企業には
1点ないし0.5点の加点を与えるなんていうのも
まさにチャレンジ企業を評価するという感じで良いのではないですか?☆